メジャーブラウザがサポートするcharsetのリストを個人的に調べてまとめたので公開します。
正式名とエイリアスのリスト
http://l0.cm/encodings/list/
表にしたもの
http://l0.cm/encodings/table/
charsetの発見は以下のようにして行いました。
1. charsetとして認識してくれそうな文字列をウェブからかき集める。
2. Content-Typeヘッダのcharsetの値に、集めた文字列から1つ選んで指定し、bobyには、<meta charset="iso-2022-jp">を含んだページを作る。
3. 2で作ったページをフレームに読み込み、親フレームからJavaScriptでフレームに設定されたcharsetの値を読み取る。
4. 取得されたcharsetの値により以下のAかBの判断/処理をする。
A. iso-2022-jp以外が取得された場合:
Content-Typeに指定した値がcharset名として識別された。charsetとして有効な文字列であると判断する。
(注: こう判断する理由として、bodyでの指定よりもヘッダでのcharset指定が優先されることが前提にある。Content-Typeヘッダで有効なcharsetの値が指定されているから、bodyで指定しているiso-2022-jpがスルーされていると判断できる。)
B. iso-2022-jpが取得された場合:
2つの可能性が考えられる。
・Content-Typeに指定した値がiso-2022-jpとして識別された。
・Content-Typeに指定した値はcharset名として識別できない値であり、代わりに<meta charset="iso-2022-jp">指定によりiso-2022-jpが設定された。
どちらかを判断するために、今度は、Content-Typeのcharsetには同じ文字列を設定するが、bodyには<meta charset="iso-2022-jp">指定がないものをフレームに読み込み、手順3と同じように親フレームからcharsetを取得する。このとき、
iso-2022-jpが取得されれば、Content-Typeに指定した文字列はiso-2022-jpを指している値と判断する。
iso-2022-jpが取得されなければ、Content-Typeに指定した文字列はcharset名として識別できない値と判断する。
5. charsetとして識別できた値について、それがエイリアスなのか、正式名なのかを調べる。JavaScriptで取得される値(document.charsetやdocument.characterSet)は、エイリアスでなく正式名で取得されるので、JavaScriptで取得された値とContent-Typeのcharsetに設定した文字列を比較して、同じなら正式名、異なるならエイリアスと判断する。
こんなかんじです。2-5は適当なスクリプトを書いて、チェックする文字列を変えて繰り返しました。これでうまく判別できない例外も一部ありますが、そこは個々に別のテストを行ったりして対処しました。
おそらく、各ブラウザがサポートするエンコーディング・エイリアスをまとめた資料としては、現在ウェブで公開されているものと比べても、情報が新しく、かなり網羅されたものになっていると思います。いろいろな使い道があると思います。どうぞ、研究などにお役立てください。既に僕も、調べたエンコーディングを使って、様々なエンコーディングのテストを行いました。その辺りの結果も近いうちに公開します。
ブラウザのサポートに変更があったり、データの抜けに気付いた場合は、ぜひコメントやTwitterなどで教えてください。